吉田恵里香さん(脚本家)

吉田恵里香さん  株式会社Queen-B所属の脚本家

1.文芸学科への志望理由

小説の書き方について手ほどきを受けられる場所は貴重だからです。プロの小説家の先生の授業が受けられるというのは高校生の私には非常に魅力的でした。それから1年生からゼミがあることも決め手の一つです。物語を作ることに興味があったので、演劇・映画の脚本コースも選択肢にありましたが、そのふたつは共同作業で作品を作り上げるもの。元来孤独な作業である小説執筆について、誰かと議論をしたり語り合いたかったというのも理由の1つです。

2.学生時代の思い出

群れるのが不得手なうえに在学中に今の事務所に所属してしまったので、学校行事にはかなり消極的でした。ですが学校に行くと、なんとなく私を迎えてくれる場所がありました。ゼミや教職の仲間、いつの間にか知り合った友がいました。何気ない日常の中で語り合った事柄が今の自分を作っている気がします。それから資料室と図書館には毎日のように通いました。小説も映画も見放題。今でも通いたい!

3.進路について、後輩に一言

在学時、ある劇団の手伝いをしたことがきっかけで今の事務所に所属できました。授業で初音ミクについて話しを聞いていたおかげで、ボカロ小説の仕事をいただけました。ボカロだけでなく、自分では手に取らない作品に沢山触れていたおかげで、なんども仕事のピンチを乗り越えられました。日藝で学べば必ず夢が叶うわけではありません。ですが夢を叶えるきっかけ、知識という武器は手に入るはずです。
大学4年間、何にでも足を突っ込んで楽しんでください!

 

(※職業・勤務先は、取材当時のものです)