ゼミ雑誌
2023年度ゼミ雑誌
文芸研究Ⅰ
「誰もが明日死ぬかもしれない。 だからお願いだ、少し黙ってくれないか。 失ったものの声に耳を澄ませてくれないか」 喪失をテーマにした13編の小説と 作家のfetishが漏れ出たショートショートを収録
「mouse」という英単語には「うろつく、漁り回る」という動詞としての意味も存在する。「東京」と「夜」を特集した14のテクストを収録。ぜひ、都市に棲む鼠の文芸を渉猟してみてください。
私たちのゼミは、「月」をテーマに、伝説や風習に通ずる話、身近に寄り添う話など、様々なジャンルの話を集めました。ぜひ、詠んでみてください。ふとした時に見上げる月が特別なものになりますように。
宝石って、綺麗なだけじゃない。
私たちは、その輝きの奥に秘められた”うつくしさ”
きらめく12の短編を閉じ込めた宝石箱。
どんな石か想像しながらお楽しみください。
テーマは「女性」と「実際の地名」を使った話です。
女性は学生から社会人、またはそうではないもの、舞台の地名は国内だけではなく、海外のものまで幅広く描かれています。
是非、彼女らの物語をお楽しみ下さい。
文芸研究Ⅱ
この雑誌のテーマは「生き方」。それぞれ職業や活動も幅広く、普段自分が生きている範囲ではなかなか聞くことのない言葉や情報もきっと出てくると思いますが、ここに登場する方々の人生や考えをぎゅっと凝縮した一冊となっています!
ぜひ本誌を読んで、ノンフィクションの経歴に触れてみてください。
「好き×嘘」をテーマに作った架空雑誌『フォルジュリ』の伊藤ゼミⅡ特別号。文豪に準えた文学賞の発表から怪しい占い、インタビューに広告まで──この雑誌はすべてフィクションです。
「色」をテーマにした10本の小説と、おまけに作者同士でお互いの作品について語り合う対談企画を5本収録しています。まだ「透明」なこの作品に、あなたはどんな「色」を感じますか。
風船葛(フウセンカズラ)の花言葉である「自由な心」のようにゼミの皆が自由に自分の好きなことを載せている雑誌です。自由な心で自由なように読んでいただけたらと思います。
「本格ミステリ」のみならず、社会派や民族モノといった個性派揃いのミステリ短編集です。 裏表紙の QR コードを読み込むと……?(いかなる場合でも髙野ゼミⅡは一切の責任を負い かねます。ご了承ください) 喝采!
計12名の作品が掲載されている本誌「ぬ」 それは文字かもしれないし、文章かもしれないし、タイトルかもしれないけれど。 貴方のお気に入りは見つかりますか?
吉田ゼミⅡでは、
私達のゼミでは、「メゾンイストワール」という架空のアパートの住民達による物語を
描きました。各々の生徒による個性がギュッと詰まった作品になっています。混沌とし
たアパートでの生活を是非、お手に取って覗いて見て下さい。
文芸研究Ⅲ
本誌はレポや取材記事など、確かな現実、ノンフィクションで構成されています。空を飛んだり魔法を使ったりできない代わりに、どんな想像力からも生まれない生きる言葉を書き記しました。頭の中で考えるだけではなく、自分達で歩いて訪ねて聞いて、やっと出来上がった一冊です。
ゼミ生12人に12ヶ月を割り振り、担当となった月にちなんだ作品を載せた一冊です。短歌、小説、エッセイ、それぞれ違った表現方法で、12ヶ月を読んでみてください。
「おもちゃばこ」と聞くと、なかには何が入っていると思いますか?
つみき、ロボット、お気に入りのボール……ひとによってさまざまだと思います。
この雑誌は、大学生の私たちが作った玩具箱です。ぜひ私たちと一緒に遊びましょう!
この世界において、何のために詩を書くのか――その問いに真正面からぶつかった座談会と、それぞれの答えとしての小詩集・評論、さらに荒地派の詩人たちの単行本未収録詩篇を書評付きで掲載しています。
私達には様々な『たつ』がある。
断ち、発って、経って、立つ。
私達は自分の道の上にたっている。
これは彼らの物語。
彼らの日常の断片、彼らの生きる道。
彼らが生きている証。
少したちどまって、触れてみてはくれないだろうか。
その他
2022年度ゼミ雑誌
文芸研究Ⅰ
「蒼木くん」と「夜」のふたつをテーマに、ひとつの「群青劇」を書き上げました。 個性豊かな文体で綴られた12本の小説を収録しています。
浅沼ゼミに集まった見習い文士達が各々の世界を紡ぎ出しました。小説に漫画、詩、俳句。ジャンルは違えどそれぞれの世界観が結びついて繋がりを帯びていく。そんな連句風の題名にも注目して読んでみてください。まだ知らぬ物語を。
伊藤ゼミⅠでは、”旅”をテーマにした雑誌を作成しました。「衣食住」をテーマにした合作、想像力あふれる広告、ジャンルに囚われない個人制作など読みごたえのある雑誌になっています。たくさんの素敵な作品を詰め込んだ「空船」と一緒に文学の旅に出ませんか?
11人が自分が書きたいものを、好きなように自由に執筆しました。 まだまだ成長途中の人もいれば、もう既に素晴らしい作品を生み出す人もいます。互いに切磋琢磨し合いながら、私たちはこの作品を創り上げました。是非、お読みください。
──テーマは「人外」。偶然小神野ゼミに集まった我々による、十人十色、十人十種の人外が織りなす物語を是非── 冒頭には特集ページもあるよ☆
高野ゼミⅠのゼミ誌、その名も『タカノノカタ』です!上から読んでも下から読んでも「タカノノカタ」です!表紙を飾るのは高野先生です!このゼミ誌の名前だけでも覚えておいてください!『タカノノカタ』です!
母の手紙に歪な姉妹、物書きの苦悶に深海の声。
純白の少女に聖夜の奇跡、夢か現か、はたまた夢か。
四月に始まり二月に終われば、残る三月は後日譚。
四季折々の十二の月で紡がれる、十人十色の物語。
一見、何不自由なく過ごせている世界。そんな世界から私たちは弓を放つ。それぞれの放つ弓が誰かに刺さり、そして刺さった意味を感じて欲しい。ソコロワゼミⅠが送る珠玉の作品集「暗射パラ☆ダイス」。編集長の奮闘、さらにはデザイン学科と写真学科の方に協力しもらい、完成に至りました。
山下洪文ゼミⅠのテーマは『糸』『穴』です。そして、タイトル『あいとあなた』にはテーマである糸と穴の文字が含まれています。そして、それぞれの作品から『愛』を感じる一節を抜き出すという企画を行いました。
いらっしゃいませ、こちらは楊逸ゼミIでございます。本日のメニューは『めしませ』、『食 事』をテーマにした作品を用意しております。お好きな料理をお選びいただけます。そろそ ろお腹がすいた頃でしょう。ごゆっくり召し上がってください。
文芸研究Ⅱ
「ジャンクション」は道路の分岐点や合流点を指す言葉です。私達の物語は時に分岐し交差してそれぞれの世界へ繋がっていきます。皆さんには道を辿る旅人となって私たちが作った世界を楽しんで頂けたらと思います。
いろんな場所へふらりくらり。ゼミメンバーがそれぞれの道を巡り、思いを馳せる10編。 知らなかった景色、知らなかった自分。道中で思い悩むこともあった。あなたは歩んできた道のりにどんな思いがありますか?
「お遊戯箱」という題はカオスを意味しており、様々なジャンルの創作物がこのゼミ雑誌に集結したことが由来となっています。
ページを開けばほら、次からから次へと、新たな世界へと飛んで行けることでしょう。
このカオスな「お遊戯箱」をぜひ堪能ください。
愛、血、苦悩、縁、混沌。言葉を集めて組み立てて、それらに装飾を加えたり、時には壊したりして形にしました。 私たちの頭から紡ぎ出された物語を、覗いてみてください。
かつての僕らという題名の元、「かつての遊び」を入れた上で各自作品を作っています。過去にあるいは未来に想いを馳せながら作られた作品集。ぜひお読みください。
集まった原稿を読むと潮流を起こそうとする行動や潮流に抗おうとする行動、潮流から救おうとする行動と種を蒔く人の軌跡が記されていることがわかります。ゼミメンバー各位そういった彼らの片鱗から新たな種を蒔く人の誕生を願いながら綴りました。
栗原ゼミⅡ「はなむけの街角」には、ゼミ生による詩、小説、短歌、俳句、そして連詩作品が収録されています。また、ゼミ生それぞれが匿名で書いた詩と、作者を話し合う座談会が匿名詩会として収められています。
2022年の小柳ゼミIIはテーマを自由として、それぞれが自由な原稿を仕上げてきました。多彩なジャンルの原稿が集まり、バラエティに富んだ雑誌となっています。ぜひ、「カレイドスコープ」を覗いてみてください。
ソラでカラでクウで青かった。
空を見上げて桃源郷を夢見た逃避行。
空虚な心に灯った執着的な愛。
青空広がる世界の下で数多が交わるプロローグ。
空の心をなんとかしたくてもがいて足掻いた劣等感。
それら全てが青い日々で、忘れられない軌跡。
ゼミ生10名。合評を重ねてそれぞれの個性が生まれ、そして磨かれてきました。その中からゼミ生が自身でベストな作品を選び精選作品集としてまとめました。是非ご一読ください。
文芸研究Ⅲ
皆さんはVHSというものをご存じですか?
昔ならではの魅力があるビデオテープなのですが、この『あたまのふえたねこ』なんだか少し奇妙な感じがしますね。タイトルなのか、表紙なのか、それとも――
言葉を吸って、吐いて生きているいま、この瞬間、いちばん書きたかったことを作品にした。みんながこれまでせいいっぱいに蓄積してきた感情や景色を、一つひとつ丁寧に紡いだ物語。誰かの心音に、そっと耳を傾けて。
工藤ゼミⅢでは、「書かざるを得ないことを書く」をモットーに、六編の短篇小説と一編の戯曲、一本のシナリオを、一冊に「集合」させた雑誌を制作しました。長さもジャンルもまちまちな個性的な作品群、ぜひお読みください。
本誌タイトルの【花ざかり】は「森未満である謙虚な姿勢から」 という理由から選ばれました。そして私たちのゼミでは三島由紀夫を研究していることから、三島由紀夫著「花ざかりの森」もなぞらっています。気になった作品から目を通していただければ幸いです。
今回はノックスの十戒という掟を一人一つ破って創りました。ゼミ誌のページ数という掟も破ったので凶器に向いてはいますが、凶器での使用はお控えください。
おまけのカードゲームも是非遊んでくれると嬉しいです!
各々の観点から網という様々な絡まりについて書いてみました。エッセイに小説と飽きのこない本になってますので是非手に取って読んで下さい!論破しようとして逆に刺さったり、好きって気持ちは底なしだったり……
「文芸研究Ⅲ」×「映画パンフレット」の融合によるパンフレット制作から始まる革新的エンタメ。
主人公・武田ミズキを演じるのは、経験も実力も子役時代から積み続け、昨年助演女優賞にもノミネートされた広瀬景子。謎も、役職も多き男・上田のおじいちゃんは秋銀扇が。異色の二人がタッグを組んで大暴れする。
監督・脚本は横山美季と太田珠帆の初コラボ実現。この二人が生み出す世界は吉か凶か。全員の情熱をぶつけ合いながら、創造されていく彼らの物語をぜひお楽しみに。
ソコロワ山下ゼミはのびのびと創作できる場です。そこから小説や詩、漫画など、ジャンルを問わず様々な作品が生まれました。約20人もの生徒が集まった本雑誌はまさに「烏合烏合」です。
私たち楊ゼミⅢの「命」は、命というキーワードを通して社会との繋がりを描くことをテーマとして創作を行いました。この雑誌を読めば、ゼミ員の個性や2022年の今をどのように感じ取っていたのかわかると思います。
2021年度ゼミ雑誌
文芸研究I
多くのジャンルが集まった、この雑誌のタイトルは皆で迷いに迷って「あの秋雨ににごる」となりました。雫が落ちるほど濃く不鮮明に、混じり合った先に何があるのか。ぜひ、あなたの目で見届けてください。
上坪ゼミは、個々の作品を尊重しながら合評を行える素敵なゼミです。相手の作品の良いところ を素直に伝えることは、ときに難しく、自分にないものを見つけて悔しくなることもあります。だ からこそ、作品で競いあい、互いを高めるのではなく、自分の表現と向き合える場所だと感じています。
水は触れられない世界を守るための扉だ。
私達の居場所が壊れないように、狂わないように、隙間なく境界を守っている。だが、水だけではない。季節に、時代に、あらゆる所に境界は存在している。
もしその境目を踏み越えられたら。
そのもしもを追って紡がれたひとひら。
小説、漫画、エッセイ、映画レビュー、おじさん俳句という、バラエティに富んだ個人作品に加え、メンバー全員で4月から創作してきた連句が収録されています。レッツトライ連句!
タイトルにもある繋がりをテーマに故郷とのつながりを描いた十人十首、キャラクター同士で世界観を繋いだオムニバス、他芸術と文学を繋いだ文学化の三つの特集をどうぞお楽しみください!
題名「詞花のゆりかご」について。
詞花とは、文章において、美しく飾られた言葉のことです。
まだ私たちは成長途中ではありますが、今後の成長に期待を込め、詞花のゆりかごと名付けました。
私たちの作品が、あなたの心に美しい言葉として刻まれますように。
文芸研究II
是非ラウンジに来てこれを手にとり、そのまま切手貼って住所書いてどこかに送りつけてください。多分喜ばれると思います。
ちなみに、鍋敷きに使えます。冬場、鍋料理を食べる際には役立つと思いますので、どうぞお持ち帰りください。
2021年青木ゼミⅡ。「人間と、人間以外」を共通テーマにした総勢23名の短編を掲載。脅威として、友人として、あるいはそのどちらでもない、多種多様な人外との交流を描いた物語の数々をぜひご一読ください。
上坪ゼミⅡでは、果物と季節をテーマにした物語を書きました。皆が自分自身のしんどさと向き合って紡いだ言葉には、一人ひとりの個性と優しさと愛とがつまっています。私たちの「旬」な作品を、ぜひお読みください。
多様性が現代において声高に叫ばれます。それと時を同じくして、紙媒体の衰退も進行しています。「うちらファースト」は、紙媒体としての多様性を持つ雑誌です。多様なジャンルから文字の愉しみに触れていただければ幸いです。
このゼミ誌は「夢」と「好きなもの」の二つをテーマに据え、二部構成となっています。本誌のタイトルは「読んでいるうちにラジオ番組を聴いているような気分になる」というゼミの生徒の意見をもとに決まりました。是非、最後までお楽しみ下さい。
吉田 真ゼミⅡ『Die Leiden Jungen Studierenden』
タイトルの由来は『Die Leiden des jungen Werthers』。ゼミ誌メンバーが各々自由に書いた作品と共に書簡(手紙)縛りの作品が入っています。
非日常、ちょっとしたすれ違い、日々の生活で感じた「ズレ」をテーマに、額賀ゼミ生がおくる作品集。文体もジャンルも様々な10名の作品が、ピサの斜塔のごとく絶妙なバランスで織り成されているところにぜひ注目してください!
好きな気持ちで溢れている「幸せな愛」から楽しいことばかりじゃない、すぐに歪んでしまう「危うい愛」まで人それぞれの愛の形を文学にしました。あなたに合う愛の物語がきっとあるはず。ぜひ手にとってみて下さい。
本誌では履修者各自が抱く「空」に対する形象を創作・論文として具現化した。また、「Ф.М.ドストエフスキー生誕二百周年」を記念し、「ドストエフスキー」並びに「ドストエフスキー研究の第一人者」である「清水正」に関する企画を組んだ。
文芸研究III
詩は傷痕から流れ落ちる血である――
「詩の終わり」が告げられて久しい現代において
文学は生まれうるのか
加速してゆく現代で実存的に生きることは可能か
そのひとつの答えを、いま、歴史に刻む
季節の移ろう中、私たちは夏をテーマに作品を仕上げました。現実的な作品から幻想的な作品まで様々あります。それぞれの考え、感情、感覚がことばを通して、読んでくださる皆さんに届けられたら幸いです。
「おしゃれ」ってなんだろう。
谷村ゼミⅢの考えた「おしゃれっぽい」雑誌です。
連句とは句を連想ゲームの要領で繋げてゆく南北朝時代からある文芸です。浅沼ゼミⅢではその連句の実習をメインに活動しています。連句作品の掲載はもちろん、メンバーによる解説を行う鼎談、日芸俳句会メンバーの俳句も掲載されています。
浪漫と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
浪漫には夢や冒険などへの強い憧れだけでなく、感情的・理想的に物事を捉えるという意味もあります。
文章を読んで物語の世界へ旅に出かけませんか?
「上坪浪漫」はそれぞれの浪漫をぎゅっと凝縮した一冊です。
旅行や出かけることも難しく、誰もが我慢の連続だった今年。そんな今だからこそ、是非手に取ってみてください。
きっとあなたの浪漫がここにあります。
2021年、コロナ禍2年目の年に、ゼミ雑誌「花言葉」をお届けします。
文芸学科小柳安夫ゼミの3年生が、テーマの「花言葉」を念頭に、全力で書き上げました。
グラビア、小説、エッセイに、花束のような愛情や希望を込めています。
どうぞお気軽に手に取ってください。
都市伝説ってご存知ですか?
何処からか広がった嘘か真かわからない噂話。
Strange Mysteryでは、不思議な10つのお話をしましょう。
お茶を片手に、どうぞ、ごゆっくり。
メンバー19名の「書きたいもの」が詰め込まれた、自由なテーマのゼミ雑誌。小説、詩、エッセイ、脚本、書評、取材記事と、表現方法も多様です。温かいお話や、エモい作品、ユーモアのある言葉に出会えます。
「この雑誌、なんでもあり」
ジャーナリズムを学ぶメンバーの個性を詰め込んだ、「ジャンル不問」のゼミ雑誌です。“変な”博物館、ヒアリ、フードエッセイ、スラム、そして純文学……。なんのこっちゃ、と思った方は、是非とも読んでもらえれば。
関係性を特集した雑誌誕生。
『百合』や『BL』といった言葉とともに語られるようになった『
ゼミ員たちによる名付けえぬ物語23本、
実習誌
2008年より今回で13号目となる文芸研究実習Ⅲの実習誌。毎回、谷崎潤一郎の初期作品を題材として、受講生が一年かけて執筆した「研究論文」を掲載する。装幀:真田幸治。